過去に書いた乳頭混乱に関する話
育児において母乳が出るか出ないか
赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれるかくれないかというのは、
ママにとってとても大きな問題で、
多くの方の前に立ちはだかる壁であると思います。
私の場合は、
赤ちゃんにとって飲みにくい乳首だったことがきっかけではじまった
おっぱい拒否でしたが、
それが数週間続くうちに、母乳の量はめっきり減ってしまっていました。
毎回欠かさず搾乳をすべきだったのかもしれませんが、
慣れない育児に加えて母乳拒否との格闘、
具体的には、泣き叫んで母乳を拒否する新生児に乳首を無理矢理咥えさせ、
母子ともにヘトヘトになったところで次はミルクの調乳。
オムツを換えて寝かしつけ、
息子は必ず寝入る前にしゃっくりをして時に吐き戻すので、
着替えさせてシーツを換えて…諸々
もう搾乳とかする気力はなかったんですよね…。
母乳は飲んで欲しかったし、
その為に努力はしていたんですが、搾乳まで頭は回りませんでした。
ですから、生後3週目になってやっと息子がおっぱいを飲めるようになった時、
母乳の量はすっかり減ってしまっていたのです。
しかしそれでも、おっぱいをあげ続ければきっと量が増えるはず・・・、
そう思って、母乳+ミルクという作業を何日も繰り返していたのですが、
あることをきっかけに母乳がまったくでなくなりました。
それはあまりに些細なことだったのですが、
息子が生後2ヶ月になったばかりの頃、
私の母が初めて息子に会いに訪れていた日のことです。
会話の中で何気なく、母が
「お前はおっぱい出ないからね」
と言ったのです。
恐らく授乳の際に毎回ミルクを足している様子を見て思ったことを言ったのでしょう。
その時は「そうだね」と返した私ですが、
それまで何週間も息子のおっぱい拒否のために疲弊するまで努力してきた私は、
鈍器で殴られたようなショックを受けました。
母の言ったことはただの真実ですし、
そこまでキツイ言葉ではなかったかもしれません。
しかし私にとってはもっとも他人から言われたくない一言だったのです。
その日をきっかけに、私は母乳が出なくなりました。
やっと乳首を咥えてくれるようになった息子は、
何も出なくなったおっぱいを咥えてくれるはずもなく、
またおっぱいを眼前にして「ミルクをくれ」と泣く日々に逆戻りしました。
母が帰って数日で母乳はまた出るようになりましたが、
やはり育児におけるストレスはママに相当のダメージや影響を与えるのだなと
改めて思います。
このことはあまり周知されていないように思いますし、
産後間もないママに肉体的、精神的な無理を強いたり、
人権を無視したキツイことを言ったりしてもいいと思われている風潮は
まだまだ残っていると思います。
ママが少しでもストレスから距離を置けるように育児環境を整えるのは
とても大事なことだと思います。
日本のママはまだまだたくさんの我慢や無理を強いられていると思います。
家族はそのことを理解すべきですし、
ママがストレスを感じずに育児できる環境づくりをする努力をすべきでしょう。
これから少しずつでも改善されていきますように。
ママが心穏やかで幸せに産後の育児を楽しめますように。